骨格の調整
マミーハンズ® おなかのハンズケア®
おなかのハンズケア®で組み合わせる6つのケア
骨格を整えるときも、実際には下記の6つと一緒に見ていきます。
骨格の調整 ― せぼねとあたまのハンズケア®
「おなかのハンズケア®」では、お体の状態に合わせて「せぼねのハンズケア®」と「あたまのハンズケア®」を組み合わせてケアを行います。これらは、骨を強く押すような矯正ではなく、内臓・神経・膜・経絡をひとつの流れとして整える、やさしい手のケアです。
マミーハンズ®では、体をひとつの「つながった世界」としてとらえています。筋肉や骨、内臓、神経などを別々のパーツとして見るのではなく、互いに支え合う“ひとつのチーム”として整えていきます。骨格のゆがみは筋肉の使い方や姿勢の問題だけでなく、内臓の緊張、神経の偏り、さらには感情の変化とも深く関係しています。
たとえば、胃の調子が悪いと胸椎の動きが硬くなり、首や肩こりを感じることがあります。逆に骨盤のゆがみは、子宮や膀胱、腸の働きに影響します。こうした全体の連動を整えるために、マミーハンズ®では「せぼね」「あたま」「おなか」を中心に、体の軸を丁寧にリセットしていきます。
あたまのハンズケア® ― 脳から全身を整えるやさしいケア
マミーハンズ®のあたまのハンズケア®は、クラニアルセラピー（頭蓋仙骨療法）や頭蓋矯正の考え方をアレンジして独自に創り出した、脳脊髄液（のうせきずいえき）の流れを整えるナチュラルケアです。
脳脊髄液は、脳と脊髄を包み、神経の働きとホルモン分泌を支える重要な液体です。この流れが滞ると、自律神経の乱れ、ホルモンバランスの不調、頭痛や慢性疲労につながります。 あたまのハンズケア®では、頭蓋骨のわずかな動きを感じ取りながら、硬膜や蝶形骨、後頭骨などの緊張をやさしく解き、脳から全身への信号をスムーズに導きます。
これにより、自律神経と内臓の働きが安定し、呼吸や循環、消化のリズムが自然に整っていきます。特に女性では、副腎や卵巣、甲状腺などホルモン系の臓器と脳の中枢（視床下部・下垂体）との連動が強いため、頭部のケアを行うことで、ホルモンリズムや感情の波が穏やかになり、深い安らぎが生まれます。 頭の骨を整えることは、脳を整えること。脳が整うと、全身の治る力が高まります。
頭蓋骨のしくみ ― 22個の骨が奏でる微細なリズム
人間の頭蓋骨は、一般的に22個の骨から構成されています。これらは大きく2つのグループに分かれ、それぞれが微細に動きながら脳や神経を守っています。
脳頭蓋（8個）
前頭骨（1）／頭頂骨（2）／側頭骨（2）／後頭骨（1）／蝶形骨（1）／篩骨（1）
脳を保護する骨格で、頭部の内側を形づくります。
顔面頭蓋（14個）
下顎骨（1）／上顎骨（2）／頬骨（2）／鼻骨（2）／涙骨（2）／鋤骨（1）／下鼻甲介（2）／口蓋骨（2）
顔の骨格を形づくり、表情や咀嚼、呼吸、発声などの働きに関わります。
これらの骨は呼吸に合わせてわずかに動き、脳脊髄液の循環を助けています。頭蓋骨が硬くなると、この微細な動きが損なわれ、自律神経・ホルモンバランス・感情の安定にも影響が及びます。 マミーハンズ®では、このリズムをやさしく整えることで、脳から体全体の「回復スイッチ」を入れていきます。
せぼねのハンズケア® ― 神経と内臓をつなぐ“背骨ライン”
背骨（脊椎）は、頸椎・胸椎・腰椎・仙骨・尾骨から成り、その内部を脊髄が通り、全身に神経の信号を伝えています。
背骨の構成
・頸椎（首）：7個
・胸椎（背中）：12個（肋骨が付着）
・腰椎（腰）：5個
・仙骨：5個の骨が融合したもの
・尾骨：3〜5個の骨が融合
これらの骨は「椎骨」と呼ばれ、間には椎間板というクッションがあり、衝撃を吸収しています。背骨が硬くなると、背骨の隙間を通る脊髄神経の働きが乱れて、臓器にも影響を与えます。
マミーハンズ®の「せぼねのハンズケア®」では、骨や関節を強く動かすのではなく、呼吸のリズムに合わせて関節の動きを解放し、交感神経・副交感神経のバランスを整えていきます。これにより、内臓の血流や神経の伝達が回復し、体がもつ「治る力」を取り戻していきます。
神経と内臓のつながり ― メリックシステムの考え方
臓器の働きは、自律神経によってコントロールされています。交感神経は「活動と緊張」を司り、副交感神経は「休息と修復」を担当します。 迷走神経（副交感神経）は胃・肝臓・腸など上腹部の臓器を、仙骨神経（S2〜S4）は膀胱や子宮など骨盤内の臓器を支配しています。交感神経（T5〜L2）は全身の血管や臓器を活動的に動かします。
カイロプラクティックの伝統的な理論である、メリックシステム（Merick System）では、脊椎の分節レベルと内臓の働きを対応づけて内臓の働きを診ています。 たとえば、T5（胸椎5番）は胃、T10は腎臓、L1は大腸と関連します。これらの背骨のレベルを調整することで、神経と臓器のつながりが整い、全身の代謝・循環・ホルモン分泌が自然なリズムを取り戻します。
自然に整うからだへ
骨格の調整は「骨を動かす施術」ではなく、「体が自ら動けるように導くケア」です。せぼね・あたま・おなかをひとつながりとして整えることで、呼吸が深くなり、血流がめぐり、神経が静かに落ち着いていきます。 マミーハンズ®が目指す「骨格の調整」は、あたまや背骨をつうじて、体の外側から内側を整えるナチュラルケアです。